デュタステリドは1型及び2型の5α還元酵素を阻害する男性型脱毛症の治療薬

AGA(男性型脱毛症)は、脱毛の進行パターンにその特徴があり、一つが額の生え際から後退するタイプで、AGAの中でも一番多く見られます。同じく多いのが頭頂部から薄くなるタイプで、これらが混合したタイプを含めて、様々な進行パターンがあるわけです、AGAの脱毛部分にはジヒドロテストステロン(DHT)が高濃度になっており、これがヘアサイクル成長期を短くしますが、それにより、髪の毛が太く長く成長する前に抜けてしまうので、成長が不十分な、細く短い髪の毛が増えることになります。一度、DHT濃度が高くなると、抜け毛や薄毛がゆっくりと進行するので、額の生え際又は頭頂部付近から、髪の毛が薄くなるわけです。髪の毛は、毛包という部分から育ちますが、DHTによって成長が阻害されるので、太く長く育つことなく、抜けることになります。

 

AGAが進行したといっても毛包が存在する限り髪の毛は太く成長する可能性を秘めており、それ故、元の髪の毛の状態に戻すことを、諦める必要はありません、薄毛治療で最も重要なことは、根気よく治療を続けることで、治療を初めて直ぐに効果が現れなくても途中で止めないことが肝心になります、実際、服薬治療等の効果が現れるには、一定の期間が必要なことが分かっており、専門クリニックの指示通りに使うことが大切です
AGA治療の内服薬として知られているのが、グラクソスミスクライン社が製造しているプロべシアです、現在、世界60カ国以上で承認されています。一日一回の服用で効果が期待できるので、薄毛治療の負担が軽いのがメリットだと言えます、そして、プロペシアに代わる治療薬として期待されているのが新たに認可された「ザガーロ」です、有効成分がデュタステリドというもので、プロペシアの有効成分のフィナステリドの1.6倍の発毛効果があると言われています。

 

 

AGAによる脱毛は、還元酵素5αリダクターゼの働きよって、男性ホルモンがDHTに変異することで引き起こされます、5αリダクターゼには、1型および2型があり、ザガーロのデュタステリドは此の両方に作用して、働きを阻害します、一方、プロべシアの有効成分のフィナステリドは、Ⅰ型5α還元酵素には作用しません。また、デュタステリドは、Ⅱ型5α還元酵素阻害に関しては、フィナステリドの3倍の阻害効果があり、強力にDHTを抑制できるわけです。実際の臨床試験では、フィナステリドとデュタスタリドを、それぞれ半年間服用したグループに分けて調べました、その結果、デュタステリドを服用したグループの発毛量が、約3割高い結果が得られました。それ故、プロペシアで効果が実感できない場合は、ザガーロへの切り替えが有効だと言えます。
ザガーロは、プロペシア以来のAGA治療の新薬になり、実績のあるクリニックで処方を受けるのが安心だと言えます、治験実績がない場合、不測の事態への対処が難しいので、思わぬ危険があるからです、加えて、実績のあるクリニックでは、服用に際してのアドバイスも適切に行えると言えます、
サガーロの使用上の注意点としては、基本的にプロペシアと同様です、一日Ⅰカプセルを服用する点も同じで、食前食後に関係ありません、また、併用禁忌薬はないので、他の薬との合わせ飲ができます、但し、24時間の間隔を置くことが推奨されているので、服用時間を決めておくことが良いと言えます、当治療薬は、脱毛症全般に効果があるわけではなく、ストレスなどによる円形脱毛症や抗がん剤等の服用による脱毛には適用できません、また、効果が現れるには、最低でも6ヶ月の服用期間が必要になります、その期間を過ぎても効果が出ない場合は、一度服用を中止して、医師に相談する必要があると言えます。

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